いやだ
消えないで
君がいってしまったら、私はどうすればいいの?
だって
沢山楽しい事しようって
君の故郷に、連れて行ってくれるって
……私に生きようって言っておいて
さんざん、君との未来を見せておいて
でも、私は君を責める事は出来ない
止める事も
ただ、言いたい
ありがとう、と
初めて会ったのは、ビサイドで。君は、流れ着いてきたんだってね。
ワッカさんたちが君を拾って、出会ったのは私が召喚士として始めてフェイスに認められたあの時。
疲れ果てて、神殿から出てきたところに、君は、いた。
みんな、頭がおかしいと思っていたけど、私は君の言う事を信じてたんだよ。だって、私のお父さんは、同じザナルカンドから来たと言うジェクトさんをガードにしていたから。
親子で私達親娘のガードをしてくれると言う事に、運命を感じたくなったのは、やっぱり最期に夢を見たかったからなんだ。
だって、私はシンを倒すべく生きている召喚士で、召喚士はシンを倒すと死んじゃうんだから。
その前に、何かを感じたかった。それ、否定できないかも。
でもね、本当に魅かれて行ったのは、ちょっと誤算だったかな。
常識はずれで……君のザナルカンドでは常識だったのかもしれないけど……突拍子もない事を言って私達を唖然とさせた君。スピラの者は皆、考えも付かなかった事を当然のように考えて、当然のように出来ると言って、何度みんなを呆れさせたと思う? 君が気付いている以上だったんだよ?
それが、とっても魅力的だった。
何処までも前向きで、誰よりも未来というものに光を感じていた君。
その光を見ているからかな? 君は、誰よりも輝いていて……
私は、そんな光に魅せられてしまった。
そんなこと言ってる立場じゃないって知っていたけど。
ルカでの君の活躍。
口笛、練習しようって言ったね。
大声出した時は、気持ちよかったね、ほんと。
そして……
マカラーニャの森でのあのひと時
通じ合えた、瞬間
忘れない
私の、召喚士の運命を、最後まで受け入れずに足掻いてくれたのは、本当に嬉しかった。
でも、悲しかった。
君が何も言ってくれなかった事。
いつ知ったの?
なんで、誰よりも未来を見ている貴方が、自分の運命を受け入れて、こんな悟った顔をして……
さよなら……って
あぁ、いえなかったんだね。
私が自分の事と、スピラのことで一杯だったから。
シンを倒すことで、一杯だったから。
私、シンを倒すまでは、私の役目が終わるまでは、君は変わらず一緒にいるって思っていたから。
だから、君のことまで考えていなかった。
なんでだろう。
シンさえ倒せば、全部解決できるんだって思っていたんだ。
君の事は、誰よりも想っていたと思う。でも、何にも考えていなかったんだ。
いつ知ったの?
どれだけ悩んだの?
どうして、こんなにも澄んだ笑顔で、それを受け入れれるの……?
スピラの真実を知って、誰も失う事無くナギ節を迎えようと、シンを倒そうと決めた時、嬉しかった。
私は、私のナギ説を「ユウナ」として生きれて、そして、君と旅した場所を、召喚士ではなく「ユウナ」として一緒に旅が出来るって。
シンを根本から倒すそれは、誰もやったことが無くて、実は途方もなく無謀なことで……
でも、私は自分がその後も生きれる可能性を、君と、君の言った事が出来る可能性を見出して、単純に喜んでいた。
きみは、その時もう、君の運命を知っていたの?
それでも、シンを倒そうと、そう言ったの?
未来を、眩しすぎるほどの光を語ったの?
「好き……」
通り過ぎたその向こうで、ユウナはそれだけを押し出した。
澄んだ瞳で笑いかけて来た彼。そこに飛び込んだのに、飛び込んだ体は受け止められることもなく、抱きつこうとしたその腕は空しく空を切っただけ。
その勢いのまま倒れこみ、そこで涙を流して彼女は、それだけ言った。
その彼女の目の前を、大きな足が通り過ぎる。
一緒にスピラを歩いた、足。
「さよなら」
そう言って、その足が空を切った。
流れる涙は、なに?
別れの悲しみ?
君への思い?
違う……それは、後悔
君の苦悩に気付かなかった。
そんな悟った顔をしないで、全てを受け入れる笑顔を見せないで。
私だって、君の為に足掻きたかったよ……
いやだ
消えないで
君がいってしまったら、私はどうすればいいの?
この、溢れる想いの、行き先は……
忘れない
別れてしまったあの人のこと
決して……
それが私に出来ること。
もう、それしか、私には出来ない。
EDで、ユウナと同調しちゃいまして、涙直前だったんですよ。しかも何度見ても(苦笑)泣かな かったのは人がいたからね。
だから、ユウナ視点で言いたい事全部ぶちまけてみました。
ちょっと支離滅裂とした感じですが……