神話があった。
それは、世界がまだ闇にあったころ。
この地に3つの光が舞い降りた。
一つは世界。それは闇に覆われし世界に光を与えた。
一つは精霊の神。それは死の大地に命の恵みを与えた。
一つ竜の勇者。それはこの世界に希望を与えた。
人々はその地を、竜の勇者の名から、名付けた。
アレフガルド、と。
精霊の神が囚われ、世界は再び闇に落ちた。
それを救ったのは、かつての勇者と同じ世界から来た者。
彼は竜の勇者が纏いし武具を身に着け、世界を絶望の闇に落とした魔王を倒す。
彼の名は勇者ロト。
彼はこの地に光がよみがえった後、伝説の武具を残して姿を消した。
その後、彼の姿を見たと言うものは誰もいない。
そして、伝説へ……
それは、物語が伝説となった時代。
ラダトーム城へ一人の男が呼ばれた。
男は、堂々と初めて入る城を歩く。その姿を見たものは、誰もが一度は振り向いた。
この地では珍しい、蒼い髪。
光り輝く白磁の肌。
海より深い、蒼い瞳。
なによりも、それらによって作り出されるその形の美しさに、誰もが息を呑んだ。
「良くぞ来た、ロトの血を引きし勇者よ!」
その姿を見て、ラダトーム王は、彼だと確信した。闇に落ちた世界に再び光をもたらす事のできる勇者は、彼だ、と。
「そなたを待っておった!」
そして、改めてその名を呼ぶ。
「ゾーマよ!」
勇者ロトの約束した、闇に打ち勝つ光の名を。